立憲民主党を立ち上げる際のごたごたで、ほとほと疲れたはずの枝野幸男さんが、旧民進党の内紛を「一人カラオ
ケに行きたいよ。”不協和音”を歌うんだ」と発言しました。
ネットやマスコミの論調は、
「エダノは偉い!。フツウなら”マエハラのドアホめ、ドツいたろか”と言ってもいいところを、よく我慢して新
しい道を選んだ」というものが多かったようですが、この話し方にはいくつもの問題が内包されています。
☆「不協和音」がどのような意味で使われているのか。(歌いたいだけの場合があります)
☆実際の気持ちはどうなのか。(腹が立っているのか、ほっとしたのか)
ほかにもたくさんありますが、発達障害(自閉症スペクトラム)の中でも、アスペルガー症候群の場合は感情表
現が極めて苦手です。
以下の例ではいかがでしょうか。黒字はASさんの言い方、赤字は一般的な大阪弁です。
★キミの脳は活動超過で破綻したんだね。(何を怒ってんの、アホちゃうの)
★今日は今月になって3回目の遅刻だね。(えーかげんにせーよ、しまいにドツクぞ)
★彼が連絡をくれないの。(寂しいし、腹立つよぉ)
これらの言葉を家庭内で話されると、パートナーさんは寂しくなるのが通常です。カサンドラ症候群になる方も
いらっしゃいます。 ところが、これが仕事になると、「冷静だし、親身になって話をしてくれるし、決断は早い
し、理想の上司。好きになっちゃいそう」となるから不思議です。
アスペルガー症候群の場合、@事実をそのまま話すA事実を分析して話すように脳の構造が固まっていますから、
自分の気持ちはむしろうまく話せません。
ですから、仕事では素敵な上司だった方が、結婚するとただのダメオヤジになるのも仕方ありません。妻の「怒
り」が理解できないので、自室に閉じこもったり、さらには「妻の気が狂った」と警察さんに連絡する方も。
解決にはさまざまな角度から問題をとらえることが大切です。自分が、あるいは家族が発達障害やカサンドラ症
候群かもしれないとお考えの方は、一緒に改善に取り組みましょう。