山手心理相談室では、子供(高校生以下)の発達障害は原則取り扱っていません。主な理由としては、上記の
ように成人を対象とする手法を子供(生徒・児童・幼児)に当てはめることが妥当ではないし、また、同じ方
法では効果がほとんどないという点が挙げられます。
医療機関でも、「眼科・耳鼻咽喉科」という看板を掲げている場合や「内科・心療内科」というケースもあり
ますが、実際にはどちらか一方が得意種目で、もう一方は集客のための看板だといわれています。カウンセリ
ングも同様で、成人向きと子供向きではその手法に大きな違いがあるのです。子供(18歳未満)の方はスク
ールカウンセラー等をお尋ねいただく方がベターかと存じます。
では、「子供の」発達障害が成人とどう違うのかということですが、
子供の発達障害の症状は、基本的に成人の場合と同じです。子供のころ”だけ”に症状が現れるといわれた症状
もありますが、(たとえばADHDの多動タイプ)発達障害は基本的には脳の特性ですので、症状が軽減され
ることはあっても、「消失する(治癒する)」というものではありません。
発達障害はASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群)、ADHD(注意欠如多動性障害)ADDさらには
LD(学習障害)という3種類に大別されます。 いずれも脳機能に関係する障害・特性です。
よく行われている改善方法は、モデリング(いい見本、悪い見本をみて認識する)→ワーク(よくしていくた
めの知識を学ぶ)→ロールプレイ(実技を通じて覚える)→リフレクション(振り返り)という視覚での確認
と身体を使ってのトレーニング(バランスボール等の脳機能訓練も含みます)をステップ化し、状況を理解す
る力と対応する力を育成し、能力定着を促していきます。
また、児童期(幼児〜中学生程度)については対応できる機関も(十分とは言えませんが)多くあり、学校と
の連携可能な施設もあることから、ご家族の負担も徐々に減少してきています。
発達障害と遺伝の問題
「発達障害は遺伝するのか」という点について説明しておきましょう。
山手心理相談室にお越しいただく方のうち、両親(特に父親)が発達障害ではという方の割合は90%近く
あります。ただ、多くの場合クライエントさんからの聞き取りであり、また医療機関ではありませんので、
発達障害を「診断」することができませんので、参考程度にお考え下さい。
一般的には、遺伝情報が極めて近い一卵性双生児の場合は、一方が発達障害だと、もう片方の子どももかな
りの高率で発達障害を持っていることが確認されているため、遺伝的素因が影響しているとされる根拠の1
つになっています。
発達障害には多くの遺伝子があり、その中でさまざまな組み合わせにより、症状が「発達障害」レベルで現
れる場合もあれば、健常者よりやや弱い程度の場合・まったく関係ない場合もあります。その意味では「多
因子遺伝(環境も含めたさまざまな要因が絡まって発症する)」と言われるのが、現在では正解なのでしょ
うか。
どちらにせよ、子供のころに上記3の分類になることを回避することが最重要課題だといえるでしょう。
*当相談室は医療機関ではありませんので、症状の治療や診断書発行はできません。また、カウンセリン
グという「言葉を使用する手法ですので、発達障害やアダルトチルドレンによる症状が軽度の場合のみと
させていただきます。また、脳機能障害や境界性パーソナリティ障害・脳腫瘍等病気による場合も対応で
きません。何卒ご了解をお願いいたします。
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