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成人自閉症スペクトラム・発達障害の改善はミュゼアルディ

てんかん(心因性)

てんかんの種類と心因性てんかん

「てんかん」についてはとても誤解が多いです。大きく分けて、原因がわからない「特発性てんかん」と脳の病
気や傷が原因といわれている「症候性てんかん」があります。患者さんの割合としては、特発性てんかんが多く
なっているそうです。遺伝するという説もありますが、実際には遺伝子が関与しているのはごく一部で、ほとん
どは遺伝しません。また、接触による感染もありません。こころの作用が原因で発生するとされる心因性てんか
んは突発性に分類されます。

どちらのてんかんも、古代には「神がかり」などと呼ばれ、一種の占い(巫女)のように扱われた場合もありま
したが、今では一般的な疾患と定義され、患者さんは人口の1%と言われています。(医学者の発表する数字で
すから多めになっていると思いますが)突然に意識を 失ったり、けいれんを起こしたりするのが特徴です。

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発症年齢は、乳幼児から高齢者までと幅広く、8割が18歳以下で発症しています。

同じような脳の病気、たとえば認知症やパーキンソン病・脳梗塞・脳卒中などと比べて大きく違うのは、その
社会的な認知にあります。他の病気もつらいのは同じですが、まだ周囲は比較的暖かく見守ってくれます。

杖をついた方に関しては「リハビリ中なんだな」という感覚で対応できるのですが、てんかんはなかなかその
ようにはいきません。症状の発現が急なために、運転免許の取得に関してもどんどん厳しくなっています。
この点が他の症状と大きく違うところでしょうか。

てんかんは大脳の疾患で、繰り返し発作を起こしますが、発作は大脳に備わる機能が以下のような様々な形で
表出します。中にはパニック発作などと同じような症状になるものもあり、カウンセリングを受ける際にはてん
かんにも理解があるカウンセラーを選択することが必要です。

精神科領域においても以前はてんかんを取り扱っていたのですが、今では脳神経外科や神経内科が管轄になっ
ていますので、他の要因が絡む場合(生理・ホルモン異常・不安症・PMSなど)には一か所での対応が難しく、
また本来のてんかんよりも多いとも言われています。この場合、抗てんかん薬はほとんど効果がありません。

てんかんの特徴は、ひとりの患者にほぼ同じ形の発作が繰り返して起こる点で、脳内の神経細胞が興奮して過剰
な電気信号が働くために発生します。

医療サイトなどにはよく「大半が適切な薬物によって発作をコントロールすることができ、治療の継続によって
治癒も可能です」と記載されているようですが、「治癒」とは「健常者と変わらない」ということではありませ
んし、また現代医学でも原因不明とされているものが多く残っています。日本最強の病院に行っても、てんかん
の範疇からは除外され、困り果てておられる方も多いのが現状です。

特に心因性てんかんについて

「てんかん」は、上記のように「症候性」と「特発性」に別れます。「症候性」は原因が外傷などの脳の器質
的障害によるもの。(MRIなどにキズが写るもの)、「特発性」は原因不明のものです。

その中でも医師に敬遠されやすいのが、いわゆる「偽発作」です。日本てんかん学会はてんかん発作に似ては
いるが真のてんかん発作ではないものについてガイドラインを作成しました。

まずこの発作を「心因性非てんかん性発作(PNES)と名付けています。これはストレスなどの心因(精神的
要因)で、意識消失、けいれんなどの発作がおこり、しばしばてんかん発作と間違われやすい。「偽発作」、
「疑似発作」、「ヒステリー発作」ともいわれているのですが、これではまるで「新型うつ」と同様「わざと
発作を起こしている」ようなイメージがありますね。

これらの発作は発生時に「てんかん波」が出ないことで判断しますが、実際にはその場で判定できないことも
多いです。またこの疾患で比較的多くみられるのが「首の規則的・反復的な左右への横振り運動」、「規則的
に反復する手や足の屈伸運動」、「目的性を持った自動症(夢遊病的な)を示す記憶喪失発作」などがありま
す。

他にも「生理前発作」などさまざまな問題があり、単一の診療科だけでなく医学会全体での扱いが望まれて
います。

ミュゼでは、通常のカウンセリングに加えて「心因性てんかん」についてもご相談をお受けしています。医療
機関ではありませんので、心因性てんかんを発生しにくくするための生活改善と情報提供・ご家族のお悩みに
ついてのご相談になります。(ご本人の場合は電話またはメール対応となります)