本文へスキップ

成人自閉症スペクトラム・発達障害の改善はミュゼアルディ

ピアカウンセリング

功罪のあるピアカウンセリング

ピアカウンセリングとは同じ悩み(アダルトチルドレン・拒食症・依存症など)や問題をもった人が相互に
相談に乗る(交互カウンセリング)ことを指します。(ピアは仲間という意味)ですので、健常者の相談に
乗る場合はピア・カウンセリングとは呼びません。

ピアカウンセリングは1970年代にアメリカで始まった自立生活運動の中でスタートしました。自立生活運
動とは、障害を持つ当事者同士が自分の決定権や選択権を育てあい、平等に社会参加していくことを目指して
います。

     


ピアカウンセリングでは、お互いに平等な立場で話を聞き合い、理解しあえるという点を生かしたきめ細かな
サポートを行うことで、地域での自立生活を実現する手助けをします。

たとえば、拒食症を過去に克服した人が現在拒食症の人の相談を受けたり、かつてパニック障害で困った経験
のある人が今パニック障害で困っている人の気持ちを、同じ経験をした仲間として聞いたり、相談に乗ったり
するようなことだといえます。

同じ経験をしているということで、ある部分までは安心して話ができ、自分をさらけ出せるのです。

ピアカウンセリングの役割には、2つの側面があります。

★精神的サポート

・「あなたはあなたのままでいい」というメッセージサポート。

・自己信頼回復・権利擁護・自意識確立のサポート。

・施設や親元から独立するためのサポート。

・性やセクシャリティについての悩みのサポート。

・その他対人関係等必要な精神的サポート

★自立支援情報提供

・住まい探しとリフォーム等の情報。

・所得・仕事・社会生活に関する情報。

・介助・旅行・リラクゼーションに関する情報。

・その他、自立生活に関する全般的情報提供。

以上のような相談に応じる方をピア・カウンセラーと呼んでいます。ピアカウンセリングは上記のように理解
しあえる半面、「私はこうやって脱出した」という手法の強要が発生するケースがあります。カウンセラーに
とっては、「自分」だけではなく「他人」に教えるという点を習得しておくことが大切なのです。