本文へスキップ

成人自閉症スペクトラム・発達障害の改善はミュゼアルディ

空間認識について

空間認識力とは

空間認識能力とは、身の回りに存在するもの(物体)について認識する能力のことを差します。ものの所在地・
方向・距離・大きさなど、物体が三次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する力のこ
とをいいます。

たとえば、野球やサッカーなどで狙った場所にボールを当てる(蹴る)ことや、飛んでくるボールを掴むこと、
または平面的な図を見てその図を三次元に構築する能力、これらが空間認識能力に該当します。キャッチボール
ができないというケースもあります。

生きていくのに必要な、外敵から身を守ったり、迫り来る危険の度合いを測定するといった能力も、空間認識能
力に関係するといわれています。

 空間認識 発達障害  空間認識 発達障害  空間認識 発達障害



空間認識能力は、視覚・聴覚などの協力で成立し、主に右脳によってコントロールされているそうです。となる
と、感情面に弱さがあるアスペルガーとも関連がありそうですね。また、LD(学習障害)やディスレクシア・
ADHDと併発しているケースもあります。

空間認識を具体的に説明すれば、

・鉄棒で「逆上がり」をする際に自分の身体がある場所が分かる。

・自動車の駐車の際、駐車スペースの距離感や車の向きが感覚で判断できる。

・目の前にあるコップが手が届く範囲にあるかどうか理解できる。

・飛んでくるボールの位置や距離を瞬時に判断し、うまくキャッチ(回避)できる。


いかがでしょうか。日常生活において本当に多くの場面があると思います。

 

空間認識とADHD・LD・アスペルガー


なぜカウンセリングのサイトで空間認識を取り扱うのかといえば、LDやADHD・アスペルガー症候群などの
発達障害改善にお越しいただく方のうち何割かは該当する(と思われる)からです。

特に多いのが「漢字の組み立てが分からない」「図形問題がまったく理解できない」というものです。空間が
理解できないだけでも不安なのに、字が読めなければ学校でもハンディを抱えてしまいます。さらに、両親には
「なぜできないの」と叱責されるのもこの症状の典型です。

今まで「運動神経が弱い」「運動音痴」として片付けられていたもののうちいくらかはこの空間認識能力が弱い
ために発生しているように感じます。だから、球技は苦手でも陸上競技には抜群の能力を発揮する方もおられる
ということになります。

脳のメカニズムについてはまだまだ謎が多く、解明されていない部分も山積しているのですが、訓練によってあ
る程度は向上させる事が可能だといわれています。空間に存在する自分と、自分に相対する物品の中で過ごすこ
とにより空間認識能力は高められるといわれています。

カウンセリングを受けに来られる方は圧倒的に成人が多く、子供の頃なら、田舎の野山で遊ぶことで空間認識能
力は自然に身に付くのでしょうが、現実的には屋内で可能なトレーニングを行う必要があります。

空間認識能力は目を開けている状態よりも閉じている状態の方が活発に稼働する為、目の前に置いてある物を取
るなどの日常の中で何気なく行なっている作業を、両目を閉じて直観を働かせて行なうだけで、空間認識能力は
鍛えられるようです。

ミュゼでは、空間認識だけを改善する作業は行っていませんが、日常生活に必要な能力を総合的に高めていきたい
と考えています。このような症状にお悩みの方も、ぜひ一度お越しください。